当所の現状
1) 当所では、主たる顧客ごとに技術グループが分業化されており、独立的に行動しています。所内では、技術第1グループから技術第2グループまでの各グループと、必要な8つのチームとに別れて技術部門が組織されています。各技術グループ各チームは、それぞれの顧客を有しています。当所では、その他に、技術翻訳チームを有しており、また、外国事務チーム、国内事務チームからなる事務第一グループ、経理、労務、総務、を担当するチームからなる事務第二グループを有しています。
2) 当所では、取引年数が長い顧客、最近取引を始めた顧客等があり、かつ、取引量にも大小がありますが、7社の大顧客のための仕事で、業務の過半数が占められており、全体として33を超える顧客を有しています。当所の上位7社の顧客は常に固定しており、いずれも大企業であって、複数の特許事務所の一つとして当所との取引をしていますから、当所以外の特許事務所との取引を通じて特許事務所の質の評価を常に行っていますので、評価を下げる仕事をすると次の仕事が他の事務所に回ってしまう緊張感が常にありますが、反面、良い仕事をすることにより、称賛を得ることができ達成感を得ることができます。
3) 2007年半ば頃より、我が国の景気が悪化傾向となり、2008年末には、株価暴落が実体経済へ波及する懸念も加わって、日本経済は悪化の一途を辿っていました。これに起因して、各社は予算削減を本格化させて、各企業の知的財産部の予算も次第に削減されるようになり、特許事務所経営はかつてない不安定期を迎え、現在もまだその傾向が続いています。一方、当所の各顧客様はこれまでの取引における信用力の強さから、予算切り詰めの中においても、当所への仕事の削減を行うことなく比較的安定的に仕事の発注を継続しており、このところの景気回復基調の中にあって、当所売上も安定した状況を続けています。